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ロシア政府、UAEとの海上輸送協力協定案を承認 港湾利用や船員の手続きを規定

ロシア政府は2026年10月13日、アラブ首長国連邦(UAE)との海上輸送分野における協力協定案を承認した。政府命令第2888-р号により、ロシア運輸省にUAE側との交渉を進め、合意に達した場合に政府を代表して協定へ署名する権限を与えた。

協定案には、両国間の海上貨物・旅客輸送の促進、港湾における船舶の取り扱い、船舶書類の相互承認、船員の上陸手続きなどが盛り込まれている。

海上輸送と港湾利用の協力を規定

協定案は、ロシアとUAEの港湾間における貨物・旅客輸送の発展を促進し、海運上の障害を取り除くための協力を定めている。

国際航路で相手国の港湾を利用する船舶については、入出港、貨物の積み卸し、旅客の乗降、港湾施設やサービスの利用などで、原則として自国の船舶と同等の取り扱いを行う。

ただし、国内の港湾間だけで貨物や旅客を運ぶ沿岸輸送など、それぞれの国が自国事業者向けに留保する業務には例外を設けている。

船舶書類の相互承認や手続きの簡素化

協定案では、両国が船舶の証書や関係書類を相互に承認するための規定も設けた。

国際的な取り決めに基づいて発行された船舶書類を相手国の港湾でも認めることで、船舶の運航に必要な手続きを円滑にする。

また、各国の法令の範囲内で、港湾における税関・国境管理などの手続きを簡素化し、不必要な船舶の遅延を防ぐための措置を講じることも盛り込んだ。

船員の寄港中の上陸にも規定

船員については、双方が一定の身分証明書を相互に認めることを定めている。

相手国の港湾に寄港した船舶の乗組員は、所定の船員身分証明書を所持し、船員名簿の提出などの条件を満たす場合、寄港中に査証なしで一時的に上陸できる。

また、船員の入国、通過、帰国などについても規定を設ける。これらは船舶の乗組員を対象とする取り扱いで、一般旅行者の入国制度とは異なる。

正式署名に向けた交渉段階

協定案は、両国の海運関係当局や事業者による情報交換、海上輸送分野の企業間協力、合同委員会の設置についても定めている。

ロシア政府は今回の命令で協定案を承認し、運輸省に交渉・署名の権限を与えた。今後、UAE側と正式な合意に至った場合に署名が行われる。

協定案では、署名後に両国の国内手続きが完了し、その旨を通知する最後の書面を受領してから30日後に発効する仕組みが規定されている。

公式発表
ロシア連邦政府(2026年10月13日)
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