10.142026
ウクライナ、250年前のオペラ『クレオント』をキーウで新演出 再発見された楽譜を現代の舞台へ
ウクライナの首都キーウで2026年10月12日、作曲家ドミトリー・ボルトニャンスキーのオペラ『クレオント』が現代的な新演出で上演された。会場はウクライナ国立音楽アカデミーで、18世紀の作品に現代的な舞台表現や振り付けを取り入れた公演となった。
『クレオント』は1776年にイタリアのヴェネツィアで初演された作品。その後、楽譜が長く失われたと考えられていたが、2023年にポルトガルで発見され、ウクライナで上演する取り組みが進められてきた。
2023年にポルトガルで楽譜を発見
『クレオント』は、ボルトニャンスキーが若い時期にイタリアで作曲したオペラで、1776年にヴェネツィアのサン・ベネデット劇場で初演された。
古代ギリシャの悲劇『アンティゴネ』を題材としており、18世紀のイタリア・オペラの形式で書かれている。
その後、作品の楽譜は長く失われたものと考えられていた。
転機となったのは2023年で、ウクライナの音楽研究者がポルトガル・リスボンのアジュダ図書館に保存されていた楽譜を発見した。
楽譜の発見を受け、ウクライナでは作品を現代によみがえらせるための研究と上演活動が進められている。
復元を重視した上演から、現代的な舞台へ
『クレオント』は2024年にコンサート形式で取り上げられ、2025年にはウクライナ西部のチェルニウツィーで舞台上演が行われた。
2025年の公演では、18世紀当時の楽譜や演奏様式にできるだけ近づけることが重視された。
これに対し、今回のキーウ公演では、音楽作品の基本的な内容を保ちながら、現代の観客に伝わりやすい舞台表現を目指した。
演出には新たな身体表現や振り付けを取り入れ、舞台上の人物や合唱団が動きを伴って物語を表現する構成とした。
作品の音楽的な特徴を残しながら、現代的な舞台作品として提示する試みだ。
初演から250年の節目に
今回の上演は、1776年の初演から250年という節目に行われた。
指揮・制作を担当するGerman Makarenkoは、作品の音楽的な内容を保ちながら、現代の舞台に適した表現を取り入れたと説明している。
『クレオント』は、失われたと考えられていた作品の楽譜が再発見され、復元を重視した上演を経て、現代的な舞台表現へと展開してきた。
250年前の作品が、ウクライナの音楽家や舞台関係者によって新たな形で紹介されている。
出典
Interfax-Ukraine(2026年10月13日)
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Ukrinform(2026年10月13日)
[原文の記事はこちら]
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