10.222026
タジキスタン、チューリップなど2種類を「国の花」に指定 大統領令で決定

タジキスタンのエモマリ・ラフモン大統領は2026年10月21日、チューリップと、現地名で「Сиёҳгӯш」(ラテン文字転写:Siyohgush)と呼ばれる花を、国の花に指定する大統領令に署名した。
大統領令第1231号は、同国の歴史・文化遺産を国際社会に紹介することを目的としている。
春の訪れを告げる野生の花
Siyohgushは、タジキスタンで春の訪れを告げる花として親しまれている。現地では「スノードロップ」に相当するロシア語でも紹介されるが、日本で一般的に知られる白いスノードロップとは異なる植物だ。
この名で知られる代表的な植物に、アヤメ科の野生種 Iris nicolai がある。かつては Juno nicolai とも呼ばれ、タジキスタンやウズベキスタンに自生する。
草丈は十数センチほどで、白から淡い紫色の花びらに、濃い紫色や黄橙色の模様が入る。日本のアヤメにも似た形をしており、早春に咲く小さな花だ。
大統領令に関する公式解説によると、Siyohgushは古くから春の到来を知らせる花とされ、春の新年を祝うナウルーズの伝統とも深く結び付いている。一方、チューリップは春の美しさや自然の豊かさを象徴し、花を観賞する行事にも親しまれてきた。
国内外の行事で紹介・普及へ
大統領令では、2種類の花を正式に国の花とするとともに、政府に対して国内および国際的な行事で紹介・普及するための措置を講じるよう指示した。
チューリップはタジク語で「Лола」(ラテン文字転写:Lola)と呼ばれる。もう一つのSiyohgushとともに、国を象徴する花として位置付けられた。
写真:Averater / Wikimedia Commons / CC BY 4.0。Iris nicolai(Siyohgushとして知られる植物の一例)。スウェーデン・ヨーテボリ植物園で撮影。掲載用に縮小。
出典
Asia-Plus(2019年2月6日)
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Alpine Garden Society(Iris nicolaiの植物解説資料)
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Khovar(2026年10月21日、大統領令の解説)
[原文の記事はこちら]
公式発表
タジキスタン大統領府(2026年10月21日、大統領令第1231号)
[公式発表はこちら]
英国キュー王立植物園(植物分類データベース、Iris nicolai)
[公式資料はこちら]
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